colum of Shino

◇ぺットを飼うという事

日本はお金さえ払えば誰でも買うことが出来ます。
特に猫の場合は飼い主のいない猫が溢れている為、お金が無くても飼うことが出来ます。
誰でも飼える、、、まず、これこそが大問題ではないかと思います。

なぜ、そう思うか、、
あまりにも捨てられるペット達が多いからです。
捨てる理由はどれも無責任で身勝手なものばかり、、

ただ、かわいいから、かわいそうだから、寂しいから、だけで知識も責任感もない人間は飼うべきではないと思います。
なぜなら、そこから、たくさんの悲劇が生まれ、たくさんの人に迷惑をかけるケースが後を絶たないからです。

彼らは物ではないので、病気や怪我もするし、ストレスも感じ、悲しい、苦しい、楽しい等も感じます。
餌代、医療費も当然かかります。
ペットと暮らすという事は、自分と同じ唯一無二の大切な命と、共に生活をしていくという事。
飼うならば、15年、20年、、終生愛情をもって世話が出来るのか、何があっても見捨てないと誓えるか、
大切な家族や友達と同じように接することが出来るか、よく考え、そして、彼らの本能や生体をきちんと学ぶことが大切で、愛情と知識の両方が備わっていなければならないと思います。

もし、やむを得ず一緒に暮らせなくなったら、責任をもって里親を探す等幸せになる道を作ってあげるか、あるいはそうなった時の為に準備をしておく必要もあるかと思います。
それも出来ない場合は、周囲のサポートが必要です。

弱いものに優しい社会であることを切に願います。

ペットを飼うという事は大切な家族が増える事と同じ、大変なこともたくさんあるけど、それ以上に幸せを運んでくれる素晴らしい存在なのではないでしょうか。

◇生きるために生まれ、幸せになるために生まれる

日本の現状を見てみると、犠牲になる命を減らすには不妊去勢手術が欠かせません。
多頭飼育崩壊という文字を見ない日はない程で、不妊去勢さえしていれば、「大変な思いをしなくて済んだのに、、」「こんなに死なせなくて済んだのに、、」と。
生まれては死に、生まれては死にの悪循環が続いています。
センターでの殺処分数は減ってきていますが、殺されるほとんどが生まれて間もない仔猫と言われ、かつ数字が減っているのは捨てる人間が減ったのではなく、単に、そこから保護してくれる人間がいるから、と言われています。
「いったい、何の為に生まれて来るのでしょうか。」
私たちの見えないところで、たくさんの動物たちが犠牲になってることを知ってほしいのです。
すべてを救うなんてことは出来ません。しかし、無駄に死んでいく命を減らす事は可能です。
わざわざ死ぬ為に生まれて来る命など、あってはならないのです。

◇ペットショップで売れない子は、その後どこへ行くのでしょう?

ペットを飼いたい方はペットショップで買うのではなく、どうか里親という選択肢を知ってください。
条件が厳しかったり、面倒だと思うこともあるかもしれませんが、今はあらゆる所で里親募集をしています。
どうしてもペットショップで買いたいという方は、せめてその子のお父さんお母さんについてや、どんな場所で生まれたのか、その子がどのようにしてそのペットショップまで辿り着いたか、流通経路について等を調べてみてください。
また、繁殖業者、パピーミルについても今はネットでもたくさん出てきます。
それらを調べてみて、その後もう一度どこから迎え入れるか、どうか考えていただきたいです。

◇ 誰でも出来る事はある

昔は生まれたばかりの猫を川や山へ捨てたりという時代もありました。
しかし、現在は犯罪です。
にもかかわらず、虐待や遺棄が後を絶たないのは、あって無いような法律と私達の意識の問題が大きいのではないでしょうか。
近年、メディアでも殺処分や多頭飼育問題が取り上げられたり、不幸な動物たちの現状に心を痛め、何かしたい、、でも何が出来るのだろうか、という人は増えている気がします。
どんな人でも、出来る事はあると思っています。
残念ながら、思うだけでは何も変わらず、まして、何もせずに批判をするだけでは、かえって邪魔になるだけです。
もし共感していただけたなら是非小さな一歩を踏み出してみてください!
私も、無力さを感じながらも、動物たちの為に自分には何が出来るのかを探し、
これからも出来る限り取り組んでいきたいと思います。